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着艦訓練(NLP)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月15日更新
 航空母艦の甲板は大変小さく、艦載機がここに着陸するためには非常に高度な技術を必要とするので、艦載機パイロットは、常に訓練を繰り返して体に徹底的に着艦の感覚を覚えさせ、それを維持する必要がある。そのため、実際に航空母艦への着艦を行う前に、陸上基地において滑走路の一部を航空母艦の甲板に見立て、陸上着艦訓練(FCLP:Field Carrier Landing Practice)を行う。陸上着艦訓練には、昼間に行う昼間着艦訓練(DLP:Day Landing Practice)と夜間に行う夜間着艦訓練(NLP:Night Landing Practice)とがあり、どちらも航空母艦への着艦と同じ手順を踏むが、夜間における着艦技術が特に難しいことから、陸上着艦訓練は主に夜間に行われる。
 夜間着艦訓練を行う時の騒音は最も激しく、その訓練の特殊性から他に類をみない激しい爆音を発生させ、基地周辺住民はもとより近隣町村へも家族団らん、受験勉強、睡眠、休養などにおいて多大な騒音障害を与える。
平成5年4月に硫黄島全施設が米軍に提供されたことにより、現在では夜間着艦訓練の90パーセント以上が硫黄島へと移転されるようになった。しかし、岩国基地は、訓練主要基地である硫黄島が悪天候又は支援等の問題で使用できない場合の予備施設として指定されている。

1 訓練方法

 陸上基地における着艦訓練は出来るだけ空母の状況と似ていなければならないため、空母に設置されているのと同じ光学着陸誘導装置、模擬甲板灯火、着陸拘束施設、訓練管制施設等が設けられた着陸距離に余裕のある陸上飛行場で実施され、パイロットは技量の確認を受ける。
 パイロットは、滑走路の一部を空母の甲板に見立てて光学着陸装置を確認し、飛行姿勢を制御しながら所定の場所に車輪を接地させる。場周経路やグライドスロープ(進入経路)における飛行高度が空母着艦時と同じであることが要求される。航空機が滑走路に車輪を接地させて着陸後、惰性の落ちないうちにエンジンの出力を上げてすぐさま再離陸することをタッチ・アンド・ゴーといい、訓練では、このタッチ・アンド・ゴーを6回もしくは約20分間繰り返す。そして、訓練の全てがパイロットの着艦技量を判定し、訓練そのものの安全を確認するために、着艦誘導将校の目視下に行われることとなっている。

2 飛行コース

 通常の離着陸を行う場合、気象条件等の許す限り、滑走路南側を使用し、滑走路北側を使用する場合は、安全上可能な限り、発進時には工場上空を避け直ちに東旋回して海上に出ており、また着陸時にも工場上空飛行を避け、今津川河口から進入している。
 着艦訓練は、右、左旋回いずれの場合においても、市街地及び工場上空飛行を避けるため、東側海上を旋回していたが、滑走路移設後、飛行経路の一部(北方向への旋回離陸及び北からの旋回着陸)を変更することになり、緩やかなものとなった。 

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