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岩国基地の沖合移設

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月10日更新

1 沖合移設の必要性

ア 岩国基地は、岩国市の中央部に位置し、市街化区域面積の約31%を占め、住家密集地域、石油コンビナート等化学工業地帯に隣接している。また、岩国基地周辺においては昭和23年以降現在まで97件にのぼる航空機の墜落、搭載物の落下等の事故が発生しており、住民の生命、財産に対する不安や航空機の離発着、タッチアンドゴーの訓練等から発する騒音による日常生活上の障害等深刻な諸問題が生じている。

イ 岩国基地の離着陸コースの下には、石油化学、化学繊維、製紙などの大工場群が林立する近代的化学工業地帯が存在し、航空機墜落等の場合には大惨事となる危険性があるほか、工場の新増設などを行う場合における上空制限による制約等産業発展の阻害要因となっている。

ウ 航空機が滑走路北側から離発着する場合、工場群上空の通過を避けるため東海上へ向かって急激な旋回を余儀なくされているが、そのために生ずる騒音は他基地ではみられないほど大きなものとなっている。
また、この急激な旋回はパイロットに過重な飛行を強いることとなり、かえって墜落事故の危険につながるともいわれている。

エ 以上のような基地に起因する諸問題を解決し、安全で快適な生活環境を実現することにより、基地の安定的運用を図り、国防という国家目的を達成していくためには基地の沖合移設が最善の方法であると考えられる。

2 沖合移設の経緯

岩国基地の沖合移設は、昭和43年6月、米軍板付基地のF-4C ファントムジェット戦闘機が九州大学構内に墜落した事件がきっかけとなり、同種の戦闘機が岩国基地に配置されていることから現在の基地を東側海上沖合に移設し、航空機墜落等の危険性や、騒音による日常生活上の障害等の軽減又は除去を図ろうとする世論が起こった。
岩国基地の沖合移設促進については、岩国市議会や山口県議会の決議を踏まえて、県、地元一体となって30年間にわたり、政党及び政府等関係方面に対して要望してきた。
 国(防衛施設庁)は、平成4年8月に移設事業の推進を決定し、平成5年度から平成7年度までの3年間に実施設計及び埋立承認手続き等の諸準備が進められ、平成8年度末に着工(平成9年6月起工式)した。
 その後15年にも及ぶ工事の末、平成22年5月29日に新滑走路の運用が正式に開始された。

3 事業概要

総事業費  2,560 億円
完成時期  平成23年度末完成
埋立面積 約 213 ha
埋立土量 約 2,095 万㎥
滑走路 約 2,440 m
外周護岸延長 約 5,140 m
  護岸 4,760 m
  岸壁 約 360 m
防波堤延長 約 1,940 m