肺がんは、発生した部位によって、肺の入り口付近の太い気管支にできる「中心型(肺門型)」と、太い気管支から離れた末梢の細い気管支、肺胞などの肺の端のほうにできる「末梢型(肺野型)」の2つに分けられます。
「中心型(肺門型)」は、喫煙が大きく影響し、また比較的早い時期から咳、血痰などの症状が現れるのが特徴です。
「末梢型(肺野型)」は、非喫煙者にも比較的多くみられ、かなり進行するまで自覚症状はほとんどでないのが特徴です。
早期の肺がんは自覚症状がないことが多いですが、血痰(けったん)、長引く咳、胸痛、声のかれ、息切れなどの症状がある場合には検診を受診せず、すぐに医療機関を受診する必要があります。
また、たばこを吸う人は肺がんで死亡するリスクが、たばこを吸わない人に比べて、日本人男性では約5倍、女性では約4倍高くなり、たばこを吸う年数、本数が多いほど肺がんになりやすくなり、たばこは喫煙者本人のみならず、周りの人(受動喫煙者)の肺がんリスクも上げます。禁煙によって御自身と周りの人の肺がんリスクを下げることができます。
がんによる死亡原因の上位に位置します。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
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男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | すい臓 | 肝臓 |
女性 | 大腸 | 肺 | すい臓 | 胃 | 乳房 |
男女計 | 肺 | 大腸 | 胃 | すい臓 | 肝臓 |
結核は『過去の病気』と思われがちですが、今でも全国では、年間約2万人弱の新たな患者が発生し、約2千人が命を落としている重大な感染症です。
新たな結核患者の約7割が60歳以上の高齢者となっており、特に80歳以上は約4割を占めている状態です。
結核を予防するため、検診を受けることが大切です。
岩国市民で40歳以上の方(今年度40歳になる方も対象です。)
※特に、65歳以上の方は、年1回受診する必要があります。(結核の定期健康診断)
(注意)血痰のある方は、検診の対象になりません。医療保険での受診をお勧めします。
一般の方 | 減額になる方 | 免除になる方 | |
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個別検診 (胸部レントゲン検査) | 700円 | 400円 | 0円 |
個別検診 (胸部レントゲン検査+喀痰検査) | 1,400円 | 700円 | 0円 |
集団検診 (胸部レントゲン検査) | 300円 | 150円 | 0円 |
集団検診 (胸部レントゲン検査+喀痰検査) | 900円 | 500円 | 0円 |
集団検診または個別検診(医療機関)のどちらかで年に1回受診することができます。
胸のレントゲン撮影を行う検査です。肺の全体を写すため、大きく息を吸い込んでしばらく止めて撮影します。
肺のレントゲン検査の放射線被曝による健康被害はほとんどないとされています。
肺がんだけではなく、肺結核や肺炎などの病気も発見することができます。
50歳以上の方で、喫煙指数(1日の本数×年数)が600以上の方が喀痰検査を受けることができます。
3日間起床時に痰をとり、専用の容器に入れて提出します。
痰の中にがん細胞が入っていないかどうかを顕微鏡で調べる検査です。
集団検診の結果は、約1か月後に御自宅に届きます。
個別検診の結果は、月に1回行われる読影会にて、複数名の医師が診て判定します。その後、岩国市より圧着はがき等にて結果を郵送します。
要受診や要精密検査の方は、必ず精密検査等を受診しましょう。受診の確認ができない場合、保健センターから御連絡する場合があります。
定期検診の方は、1年に1回の検診を継続しましょう。ただし、症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。
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